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美麗な独創 公式ブログ

化粧品販売業を開業した「男性美容部員」である稲葉より、化粧品の裏話や成分まで、一歩踏み込んだ知識と情報をご提供。

化粧品の流行は繰り返しています。


突然ですが

化粧品には流行があります。


最近では自然主義が多く見受けられますね。

無添加」や「天然由来」に「安心」「安全」「自然」「環境」など、中には「食べられるものだけで作った」などもあります。
(その商品自体は食べられませんが。)


この反対は「機能主義」と呼ぶことにしましょう。
「最新成分」や「ナノテクノロジー」、「新素材」「特許」「最高級」など、主に成分を訴求するものが多く感じます。


じつは数十年前から、「機能主義」自然主義のトレンドは繰り返しています。
ほぼ30年のスパンです。
お化粧品に敏感な2~30代が、今まさに自然主義に触れています。
あたかも「目新しく最新の思考」と錯覚してしまいます。

その今現在2~30代の方が5~60代になると、今度は「機能主義」が流行しだします。

まさに、お洋服と同じことが起きています。
その流行を作り出しているのは誰でしょうか?
もちろん化粧品メーカーです。


あなたがお化粧品を選ぶ基準は何でしょうか?

情報の向くままに選んでいませんでしょうか。
過去、「私は自然主義のものしか使わない」と仰るお客様がいらっしゃいましたが、その理由を尋ねると、「新しい自然主義メーカーの提唱する論理に納得したから」とお答え頂きました。

新参メーカーである以上、会社は新しいでしょうが、
その情報は、はたして新しいのか?それとも過去の産物なのか?

ご自身の肌に直接お使いになるものです。

ご自身で情報を集め(過去の情報)
ご自身で良し悪しを判断し

ご自身で決定していただきたい と、私は思うのです。

 

合成界面活性剤についてのお話。

「界面活性剤」=「悪いもの」というイメージが根付いていますが、界面活性剤すべてが悪いかというと、そうではありません。
界面活性剤がなければ、体も顔も髪も洗うことができませんし、洗濯や食器洗いも出来なくなってしまいます

生活できないも同然です。

「無添加石けんには界面活性剤が入っていない」勘違いされている方もいらっしゃいますが、無添加石けんだって界面活性剤です。
一部のメーカーが「そう思わせるような表現」を使っているのも事実です。


根本的に界面活性剤とは何か?
水と油は混じりませんが、界面活性剤は水とも油とも混じりあいます。

その性質を利用して、油分を含んだ汚れを落としたり、スキンケア用品では水と油を混ぜ合わせたりしているのです。


ただ、界面活性剤が肌や髪の負担になることは事実です。

肌や髪は、水分が外に逃げて乾燥しないように、表面に油分の膜があります。

その油分の膜は界面活性剤によって一部剥がれてしまいますので、界面活性剤をむやみに使うと、肌や髪の水分が失われてしまいます。

石鹸で髪の毛を洗うと、驚くほど泡立ち驚くほどギッシギシになってしまいます。
(記事を書いている私自身が、中学生の時に経験済みです。興味って怖い。)



大昔から洗浄剤として、石けんが一般的に使われてきましたが、石けんはミネラルとの相性が悪く、水道水が硬水であるヨーロッパでは泡立ちが悪くなってしまい、不便なものでした。

そこで、現れたのが石油系合成界面活性剤である「ラウリル硫酸Na」。これは硬水でもとても泡立ちがよく、ヨーロッパでは体も顔も、「ラウリル硫酸Na」が使われました。

しかし、刺激が強く、毒性があるとも言われ、また、肌深くまで浸透する性質があって、多くの肌トラブルを起こしました。

 

当然そんなもの長く使えません。


この弱点を改善したものが「ラウレス硫酸Na」です。これは刺激や毒性といったものには変わりがありません。

違いは肌深くに浸透しない構造になっています。

これは優秀で、肌トラブルは劇的に改善され、今でも世界中のシャンプーの代表的な洗浄成分となっています。


ただ、この「ラウレス硫酸Na」も「ラウリル硫酸Na」もどちらも洗浄力はとても強く、肌の水分を保つために肌表面にある油分を取り過ぎでしまい、乾燥させてしまって、痒みを訴える人が後を絶ちませんでした。そのため、今では洗いあがりに肌に吸着する、何かしらの保湿成分と併用して使用されています。ですが、洗いあがり感を改善しているだけで、肌や髪にダメージを与えていることには変わりありません。

界面活性剤の研究は続けられていて、適度な洗浄力で、刺激や毒性のないものも開発されています。
なのになぜ、その肌や髪にダメージを与えてしまう成分が、いまだにこれだけ多くのシャンプーやボディーソープに使われているのでしょうか。
その一番の理由は値段です。「ラウレス硫酸Na」以降にその弱点を克服して開発された界面活性剤は5倍~10倍の値段になってしまっているものがほとんど。


ですが、市場のシャンプーやボディーソープに対する価格イメージは「ラウリル硫酸Na」が多く使われていた時代から、ほとんど変わってなく、今でも500mL・500円以下で販売しなければいけない状況があるのです。その結果として、多少の肌や髪への負担を犠牲にしてでも「ラウレス硫酸Na」のようなものを使わなければならなくなってしまっているのです。

もちろん、「ラウレス硫酸Na」を使っていたとしても、各メーカーできる限りの安全性を確認していますし、使う方の髪や肌の状態によっても負担のかかり方、また、その負担を自己修復してリセットするチカラも変わります。ですので、「ラウレス硫酸Na」が入っていては絶対にダメというわけでもないと思います。また、価格だってとても大切なことで、毎日使うものだからこそ、経済的な負担もできる限り少なくするべきです。

「金」を含む基礎化粧品について

「金」とは、皆さまご存知の通り永遠に酸化することなく、「王水」以外の酸やアルカリにも耐える貴金属のこと。

その特性と輝き、貴重さから、古代エジプト時代からクレオパトラが美容に愛用していました。

実は、最近流行した「プラセンタ」も古代エジプト時代から愛用されています。

しかし当時は科学が進歩していたわけでもなく、根拠らしい根拠のある美容法は存在しません。

 

たとえば「プラセンタ」は「胎盤」です。

人間をはじめ、哺乳類の生物が生命を育む臓器として、その神秘さから使用されていました。

このように根拠は無くとも、神秘的であるものや、その物質の持つ特徴を重んじ、宗教的な観点から、利用されていました。

 

科学の進歩した現在では、プラセンタは実際に効果的であると認められています。

 

「金」はどうでしょうか。。。

色んな見解を見ていきましょう。

 

まず美容業界で見る内容から。

 

● 抗しわ、リフトアップ効果

● 抗菌、抗炎症

● 免疫を活性化する

● コラーゲンやエラスチンの生成機能をあげてくれる

● 肌のターンオーバーを整える

● 肌のハリを保つ

● 肌荒れの予防

● ニキビや湿疹、吹き出ものの予防

● 傷ついた肌のバリアの修復を促す

● 細胞や神経に作用する

● 代謝の促進をするので、部分やせ出来る

● 殺菌作用

● 血行促進されて痛みが出た時にこれを改善する

 

まさに良い事づくめです。

また、よく聞く内容として

 

金は電子を放出して微弱電流を作り出しています。これは、生体内で発生している微弱電流とよく似ていて、加齢で低下した体内の微弱電流を呼び起こし、肌の細胞を活性化する。

 

金は肌の免疫力を活性化させ、ヒアルロン酸コラーゲン、エラスチンを生み出し、金から出るマイナスイオンが、肌のターンオーバーを活性化してくれるので、肌に変化が起こる。

 

とあります。

その反面。

 

そして、体に取り入れても無害で、そのまま体外に排出されることが分かっています!

 

と、堂々と矛盾とも取れる内容が書かれてあります。

日本酒や割烹料理などに、使われる金。

人間の体には無害であり、吸収されることもありません。

 

金が電子やマイナスイオンを永遠に放出することは、事実証明されています。

しかし、その微弱電流が本当に人間の身体に良効果をもたらすのか?

これは。科学的に証明されているわけではありません。

プラシーボ効果、すなわち

「気持ち次第」 です。

 

「黄色い財布を持つとお金が入る」

「西に黄色の置物を置くとお金が入る」

「トイレを掃除するとお金が入る」

と似ています。

 

お金持ちはトイレを掃除するからお金持ち、ではないんです。

トイレが汚れているのが許せない気持ちの持ち主だからお金持ちなのです。

 

話は逸れましたが、金が美容に効果的か?

 

結論

気持ち次第です。

 

しかし人間にとって「思い込み」「気持ち」これらの持つ力は絶大です。

医者が病人に「新作の特効薬だ」と言って「偽薬」を飲ませると、本当に治ってしまいます。

実際に実験・検証・証明されています。

またこれには歴史も手伝っており、「鼻くそ丸めて万金丹」ということわざ。

「薬というのは鼻くそを丸めたようなもので効き目はない」という意味に使われていますが、本当の意味は

「鼻くそを丸めて「万金丹」(万能薬)として飲ませれば治ってしまう」の意味なのです。

 

化粧品業界には、このような怪しいプラシーボ効果や「効果が期待できる」といった曖昧な商材がいくつも見受けられます。

捕まれないためにも、知識を蓄えることが、本当に大事ということであり、

反対に「知らなければ良かった」ということでもあります。

 

いかがでしたでしょうか?

洗顔料の種類と、その性質の話

 

「最初」の工程にあたる「洗顔」についてお話します。

掘ってゆくとキリの無いお話になってしまいますので、簡単に種類とその特徴などについてお話いたします。

あなたに合った製品を、きちんと選べていますでしょうか??

 

 

洗顔料には、大きく分けてふたつあります。

界面活性剤を比較的多く配合し、泡立ててから使用する「界面活性剤型」と呼ばれるタイプと、使用時に皮膚上で汚れや化粧となじませた後、拭き取ったり洗い流したりする「溶剤型」と呼ばれるタイプに分けられます。

 

 

---界面活性剤型---

 

①固形石鹸

全身洗浄料の主流。手軽で使用感も良い。使用後につっぱり感があります。

 

②クリームペースト(クレンジングフォーム)

顔専用で使用感と泡立ちに優れています。

使用性も簡便で、弱酸性~アルカリ性があり、目的に応じてベースを選択します。

 

③液状もしくは粘糊液状(クレンジングジェル)

弱酸性~弱アルカリ性とあり、弱酸性のものは洗浄力が低く、アルカリベースの方が洗浄力が強いです。

頭髪、ボディ用洗料が主流となります。

 

④顆粒・粉末(洗粉、洗顔パウダー)

使用性が簡便で、水を配合していないのでパパインなどの酵素を配合することが可能です。

 

⑤エアゾール使用(シェービングフォーム、二重缶容器)

発泡して出てくるシェービングフォームタイプと、ジェル状で出てきて使用時に発泡させるタイプ(後発泡と呼びます)があります。

二重缶は後発泡に使われます。

 

 

---溶剤型---

 

①クリームペースト(クレンジングフォーム)

乳化タイプのクレンジングクリームで、O/W型が主流です。

油分をゲル化させた製品も洗浄力は高い。主にハードメイク用です。

 

②乳液(クレンジングミルク)

O/W型乳化タイプ乳液。クレンジングクリームよりも使用後がさっぱりしていて、使いやすい製品です。

 

③液状(クレンジングローション)
洗浄用化粧水です。

ノニオン界面活性剤、アルコール、保湿剤の配合量が多め。

コットン使用のため、物理的な拭き取り効果もあります。ライトメーク用。

 

④ジェル(クレンジングジェル)

油分を大量に配合した乳化タイプ。

液晶タイプは洗浄力が、高く、洗い流し専用でさっぱりしています。

「水溶性高分子ゲル化」のものは洗浄力が弱い。

 

⑤オイル(クレンジングオイル

油性成分に少量の界面活性剤、エタノールなどを配合。

洗い流し専用で、その際は乳化します。使用後はしっとりします。

 

 

---その他---

 

①パック

水溶性高分子を使用したピールオフタイプのマスク。

緊張感が強く、剥離時は皮膚表面や毛穴の汚垢を除去します。

 

 

いかがでしたでしょう?

「使用感」、「成分」、「目的」など、人によって選ぶ基準は違いますが、きちんと種類とその違いなどを知った上で選択している人は少ないのも事実です。

今一度洗顔を見直してみてはいかがでしょう??

 

化粧の興味深い歴史。

 

化粧品の歴史は古く、約5.000年前からタールや水銀を原料にした化粧品が開発されており、エジプトやアラブといった地域では、すでに軟膏状の香粧品などが使用されていました。

特に、エジプトでは香料の取引も盛んに行われていたことが、史料に残されています。

中国においても夏王朝創始時代に粉が作成されていたことが述べられていまして、秦の始皇帝宮廷においては、顔を紅で紅く、眉を緑に塗る「紅粧翠眉」と呼ばれる化粧をしたといいます。

これが、眉を描き化粧した初めと言われております。


一方、日本では上古時代はほとんど外国との通商がなく、固有の風俗で暮らしており、原始的な赤土装飾が行われていました。
古代の化粧に関しては「古事記」や「日本書紀」に記載が見受けられ、これらが化粧について記述された始まりとされています。

 

神功皇垢三韓征伐の時代になると、大陸文化が日本へ、人とともに流れ込み、上流社会においては鉛白白粉や香油が使用されていました。

推古天皇時代になると、「べに」の原料になる紅花の種子が初めて、高麗僧雲徴によって持ち込まれました。
それから改新を経て、役50年後に国産の白粉が制作されたと日本書紀に記されています。

 

--平安時代以降--

平安時代になると遣唐使の廃止により、日本独自の文化や習慣が芽生えます。
栄花物語源氏物語枕草子などに記されているように、白く白粉を塗った顔に長い髪をおろし、眉毛は全部抜き、眉墨で眉を描きました。

唇は小さく見せるために下唇にだけ少し紅を塗る化粧が主流となりました。

顔を白く塗ると歯の色が目立つので、歯を黒く塗りました。これが「お歯黒」です。

爪には「鳳仙花」を使って爪紅(マニキュア)もするようになりました。

眉の書き方は、性別や年齢、身分、階級によって様々な書き方がありました。

 

--鎌倉時代--

この時代においては、あまり白粉を塗らない化粧法に変化し、鉛白粉や水銀白粉をヘチマ水で練り上げた練白粉を使用しました。

貴族中心の習慣であった眉化粧が一般にまで広まり、眉型は自然眉に近付き、一文字眉になりました。

 

--戦国時代--

戦国時代では、戦に挑む武士は、敵に首を取られても醜くないように化粧をする風潮が生まれました。(白粉や眉墨)

 

--江戸時代--

江戸時代初めになると、化粧は一般庶民にまで幅広く浸透し、「健康美」が生まれ、白粉に紅を混ぜて頬紅(チーク)として使われていました。

当時の女性の教養書である「女鏡秘伝書」によると、「化粧を濃く塗るのは卑しいことである」と説き、薄化粧を推奨しています。

これが、化粧が女性の身だしなみとして定着した頃です。

 

江戸の中期以降になると、町人文化の繁栄とともに、様々な文化が発展しました。

化粧法としては白粉を塗り、眉を描き、唇に紅を塗る。という基本のスタイルは変わりませんでしたが、時代によって特徴的なスタイルが流行し、それらを主導していたのは歌舞伎役者遊女達でありました。

この頃には色々な種類や銘柄があり、粒度によって分けられた生白粉、舞台白粉、唐の土が販売されていました。

「生白粉」が最上級とされており、一般的には「唐の土」が使われていました。

他にも香りを付けた調合白粉も販売されており、「丁子香」「蘭の香」「菊の露」「油の香」というような商品名を付けて販売されていました。

 

 

この頃には「お歯黒」は儀礼として形が残りました。

結婚と同時に歯を染め、出産と同時に眉を剃るようになったことから、一般的に眉なしお歯黒は、既婚者の証とする風習となりました。

 

--明治時代--

明治維新以降は西洋文化が続々と上陸し、明治三年にはお歯黒と眉を剃る事が禁止されました。

明治6年には皇太后、皇后女官の歯黒掃眉が廃止されたことに伴って、一般の女性達も禁止になりました。

 

この当時の化粧品は未だに鉛白白粉と紅花から作られた紅くらいであったが、この時期に無鉛白粉が開発されました。

その理由は、歌舞伎の九代目団十郎中村福助が鉛白粉による慢性鉛中毒となり、梨園や華街のように、毎日白粉を塗らなければならない人たちだけでなく、一般庶民に至るまで大変な騒ぎになったからです。

 

明治11年には平尾商店というお店から「化粧水」として「小町水」が販売されました。

それを火種に、次々に様々な化粧水が世に出回り、化粧水ブームが起きました。

さらに明治後半になってやっと、「化粧品」という概念が確立されました。

それまでは売薬問屋が販売している薬の部外品として取り扱われていたもので、商品価値が大変低かったのです。

そして新聞や雑誌などによる宣伝は活発になり、化粧品産業の基礎が固まった時代です。

 

--大正時代--

この頃にはメイクアップ化粧品、基礎化粧品、香水、石鹸、歯磨き粉などの洋風化粧品の種類が増し、一般大衆までに広まりました。


--昭和~現在--

昭和初期は化粧品にとどまらず化粧法までも多種多様化しはじめた時代です。

仕上がりに合わせてベースメイクを変化させる手法、

リップスティックの登場、

アイシャドーを使った目元の化粧の流行など。

洗顔も重視されはじめた時代であり、洗顔クリームが登場したのも、この時代でした。

第二次世界大戦終了後にはグローバル化が著しく進行し、メイクアップ化粧品、基礎化粧品、フレグランス、男性用化粧品などと、化粧品だけでなく化粧法までも世界共通のものとなりました。